【相談】
知人社長の悩みです。
長年一緒に仕事しており、弊社にも影響することなので
代理投稿させていただきます。
とある社員が細かなミスが多いことで困っているそうです。
その社員は現場職人の方で入社3年目の20代男性、人柄もよく真面目に働くタイプです。
しかし、何かしらミスが発生し、周囲もその都度フォロー・指導するようですがなかなか改善されないようです。適性の問題かと考え、配置換えもされましたが状況は変わらず、社内の空気感も悪くなっているようです。
皆様の周囲でこのようなケースはありますでしょうか?また、ミスが多い社員の上手な指導方法や、起こってしまったミスをカバーできる仕組みづくりなどご存知でしたら、ぜひアドバイスをいただきたいです。
よろしくお願いします。
【回答】UEDAさん
ご相談の件、同様のご相談をこれまでに何度か頂戴したことがございます。製造業であれば、製造機械を扱っている場合などに重大な事故にも繋がることもあり、非常に重要な課題であると認識しております。
また、事務部門においては、請求ミスや処理漏れなど、社内だけではなく、社外に対しても迷惑をかけ、会社の信用を低下させるリスクが生じます。
そこで、①「ミスが発生する要因」、②「ミスの発生を抑制する手立て」、③「ミスが発生した際の対処法」、④「ミスの発生を抑制する環境づくり」の4点つの観点から記述させて頂きます。
① 「ミスが発生する要因」
ミスが多発する要因は様々考えられますが、これまで、ご相談頂いた経験を元に主な要因を3点あげさせて頂きます。
要因1. 決められた手順を守っていない
決められた手順よりも自身のやり方を優先している場合、作業の進め方が属人化しており、手順書が形骸化し、ミスが発生している
自分のやり方に自信を持っている従業員・スタッフにもこの傾向は良く見られます。本人が自分の手順の方が優れている、効率的だと考えていることがあります。
要因2. そもそも決められた手順が無い(あるいは、あっても不明確な状態)
手順自体が定まっていない、手順書自体が無い、手順が共有されていない、手順に関する教育自体がしっかりと行われていない等により、ミスが発生する
要点3. 注意力の欠如
重要性を理解していない、意識づけが弱い、その他、生活習慣に踏み込んだ原因により、ミスが発生する
過去に帰宅してから夜通し、ゲームをして出社し、注意力が散漫となっている例がありました。
② 「ミスの発生を抑制する手立て」
要因1.に対しては、ミスが発生した際にどのような影響やコスト負担が発生するのか?、手順書を順守することを徹底します。手順書自体も形骸化しないように定期的にブラッシュアップを進めます。
要因2.に対しては、そもそも守るべき手順、チェック項目を取決め、ドキュメントに落とし込んでいきます。
要因3.に対しては、…