【相談】
知合いの社長から話を聞き、当社としても気になるので質問します。
最近退社した社員が独立後、自社の顧客に対して営業活動をしているそうです。
当社でも社員であれば自社の顧客情報を全て自由に取得できる状況です。
顧客情報は業務で必要なので制限することが難しいですが、
退社社員から顧客リストを守るにはどうしたらよいでしょうか?
何卒よろしくお願いいたします。
【回答】UEDAさん
中小企業診断士の上田です。
先ず、一般的な方策として、下記のような手段を講じることとなりますが、顧客リストの持ち出しを完全に防ぐことはできません。あくまでも抑止効果を高める手立てを講じるということになります。
①契約による縛りを設ける( 秘密保持契約の締結、競業避止義務を定める、退職時の誓約書作成等)
②システム上による制限を設ける(顧客情報へのアクセス制限、アクセスログ解析、規定容量以上のデータダウンロード時のアラート発信等)
③退職時の顧客データ回収(名刺や書類、スマホデータ削除等)
④社員教育の徹底(顧客データの悪用は訴訟問題になる等)
次に上記のような抑制策を講じたとしても悪意を持って顧客データを持ち出す人は必ず、出てくることを前提に体制を整える必要があります。
具体的にはビジネスモデルや対顧客関係性の縛りを講じていく事となります。
ビジネスモデルによる縛りとは、貴社の組織や独自のしくみがお客様にとって …