【相談】
弊社では社員の副業に関しては特に制限はしていません。
私自身も周囲に迷惑がかからなければ問題ないと考えています。
ただ、最近社員の一人がどうもネットワークビジネス的な副業をしているようで、気になっています。
その社員は、業務中に副業の話をすることはないのですが、仕事終わりに同僚と飲みに行った際や、昼食で外に出た際に、周囲をビジネスに誘う話をするようなのです。
社内での仕事ぶりは真面目ですし、そもそも業務時間外に社外でしていることでもあり、私からは口が出しにくい状況です。
一律副業を禁じるまでの対応はやりすぎな気がしますが、こうした状況に対応できる方法はありませんでしょうか?
【回答】石の上にも70年さん
御存知の様にネットワークビジネスは連鎖販売取引で特定商取引法の中で7つの類型の一つに特定されています。
御社内で副業は禁止とされていないという事ですが、当然法令順守(コンプライアンス)は必要不可欠です。
社内規定で法令違反についての罰則等の社内ルールを確り確定する事と、社員に対して明確に宣言しておくことがまず第一歩と考えられます。
連鎖販売取引についての規定は消費者庁の「特定取引法とは→特定商取引法ガイド→連鎖取引販売」で関連法令と禁止事項が明示されています。
私の過去の経験からここに書かれている禁止行為や民事ルールを総て満たしての販売は相当な難易度が高い販売方法です。
販売者が当然と思っての販売行為も相手側が威迫、困惑を持てば禁止行為に該当してしまいます。
販売者はそこまでの理解がされているのか面談されたうえで確認され、違反行為と申し出が有った場合(この時点で申し出者は威迫、不実の告知等で困惑を感じている事と会社側は判断するの旨を告知しておく)社内規定違反の懲罰対象となる可能性を伝えておくべきと思います。
キーはコンプライアンスに抵触した場合は…